ごみ処理施設計画に係る説明会

平成2529日、健康プラザ上田で行われた、上田市役所、上田広域連合(母袋市長、母袋連合長)の説明会に参

加し、説明を聞き、参加者の発言を聞き、自分の意見を述べてきた。

その前に、組織の形態と説明会の性格について考えてみたい。

1、この説明会が主催:上田地域広連合・上田市となっている。両者は市長が連合長を兼務しているところの

上田・上田広域連合
という、曖昧な組織である。

上田市ではプロジェクトチームを組んで、広域全体の問題を上田市で肩代わりしているのは筋が通らない。

この珍組織について説明をしてもらいた。

2、説明会には2つの考え方がある。

T型、行政主催で計画案を説明するもの

U型、自治会主催で実行可能な計画を関係住民に説明するもの

今回の説明会はT型である。行政は両者を混同しているとみられる。不可解で無理がある。

3、上田市長(連合長)は挨拶で「本年最大のテーマを克服するため、背水の陣でのぞむ」

と言っているが、参加した人達の計画案に対する弱い支持と計画案に対する強い反対が表明された。計画案が

全面的に否定された以上、撤回するしかない。

目次

説明会の概要        

1、説明会当日の模様       2ページ

2、説明の後に出された意見    2ページ

3、説明会の概要         4ページ

4、説明内容           5ページ

5、意見交換

6まとめ

説 明 会 の 概 要

1、説明会当日の模様

外観上は150人も集まって、盛況であった。

行政側もプロジェクトチームのメンバー。市長、連合長、副連合長、事務局長

職員も多数動員されていた。

内情は、行政からの依頼をうけた人たちが多く含まれていた、いわゆる「さくら」といわれる人達である。

このことは広域も認めている。退場する際、職員は丁重に挨拶していた。ごみ減量化推進委員とみられる人が賛成の

意見をのべた後。司会者が、発言者に「ありがとう」とお礼まで言った。

地元、諏訪部の人たち約10名が参加していて、反対意見を述べた。

2、説明の後に出された意見(説明内容は後述)

諏訪部 ○○さん

Q:諏訪部で説明会があったと言われたが、いつあったか

A:11/1511/1911/233回行った。

Q:住民を対象にしたものか。

A:広域と上田市役所共催で行った、諏訪部自治会は関与していない。諏訪部各戸にチラシを配って案内した。

常磐城 ○○さん

Q:施設の処理能力について、150リットル/日で足りるのか。

A:減量の目標値が達成できるとして設定した。

Q:説明にある、パッカー車(運搬車)の台数の設定、搬入路の計画について実際にできるか、その根拠について

A:減量化の目標値が達成できることが前提で考えている。

Q:減量化できないごみもある。計画の規模では小さすぎる

A:

Q:諏訪部 ○○さん

 諏訪部では反対署名を市長に出してある。H2411月には95世帯(65%)の反対が出ている。@このことをどう

受け止めているか、A今更話を聞く必要はないが、と殺場、ごみ焼場し尿処理場等の迷惑施設のオンパレードだ。

諏訪部は差別されている。

A:(市長):迷惑施設の集中はわかる。過去の歴史のことも分かる。

しかし30年前とは変わっている。この施設については自身をもっている。

民主的に話をすすめている。ノッケから反対と言われてもだめだ。今後も対話を進めていく。努力をして、計画も

進めていく。

諏訪部○○さん

前回(H18)の選考委員会で諏訪部は候補地から外されている。(市長も承知済み)ここは優良農地であるため。

A:(答弁なし)

Q: 諏訪部 ○○さん

〇諏訪部自治会は意向調査で95世帯(65%)の反対があり、市長にごみ処理施設の撤回を申し入れてある。この

ことを認めないのは、民意を無視することになるので、非民主的である。

〇公害防止協定が、諏訪部自治会と行政との間で結ばれている。

し尿を薄めて下水処理施設へ投入する施設を作ること、及び、清浄園を壊し、ごみ施設を作ることは、いずれも協

定に低蝕する。協議しなければならない事項、しかし、諏訪部が反対である以上、協議の余地はない。

A:公害防止協定に沿っている。

Q 東御市 ○○さん

 8カ所を3カ所にさらに2カ所に絞り込みの経過は、知っているが、詳細はどうか。活断層、地震、気象変動による

千曲川の大洪水対策はどうなっているか

A:8カ所の応募は有難かった。

15項目にて評価して、3カ所に絞った。大門は応募した自治会が下りたので、断念した。残りカ所については、

振興地及び替え地として利用することとした。

〇活断層、地震、気象変動による、千曲川の大洪水については調べてない。

大手町 ○○さん

ごみ処理施設は、生活に必要な施設である、迷惑施設ではない、資源センターである。ごみは資源である。

司会者 有難うございました。

    ○○さん

Q 候補地の皆さんに受けてもらいたい。行政は積極的に進めてもらいたい。

市会議員 ○○さん

Q:決断せよ。見切り発車をするのか

A:市長・連合長:これから提案の善し悪しを決める。(決めてから判断する)

諏訪部 ○○さん

意見:〇清浄園は壊してはならない施設である。平成59年にかけ、84億円の税金をかけ全面更新を行っている

今後も必要な施設で、133kリットル
/日を処理している。広域が管理していても、市民の財産である。

〇上田広域連合の平成18年の提言書では、清浄園隣接農地について

・水害を受ける場所であるとの地域情報は考慮すべき。

・地形的に奥行が不足しているので周囲に公園を整備するのは困難

・農用地に隣接する優良農地であり、開発は避けるべき。

・地形的にも緩衝地帯を取りにくいため候補地から外すことにしたい

同一連合長であるのに、行政に一貫性がない。

〇北アルプス連合の場合を見習うべし。北ア連合では、最初、地元の合意が得られず、再度、候補地を募集した。

募集条件の中で

・候補地のある自治会において推薦されることが了承されていること

・施設の建設について地権者の同意が見込めること

上田は無条件公募でこれに拘り続けたため、ぬかるみにはまり込んでしまった、出直すより道はない。

諏訪部 ○○さん

Q:メガソーラ、振興施設の計画地は、虫喰い状態で、実現できない。

諏訪部 ○○さん

Q:こんな、いい話なら賛成の皆さんの所に作ったらどうですか。(拍手)

3、説明会の概要

開催者 上田市、上田広域連合共催

対象 上田広域住民

名称 資源循環型施設候補地に係る全地域説明会

日時 平成2529日(土)午後2時〜430

場所 ひとまちげんき・健康プラザうえだ 2階多目的ホール

行政側出席者

   上田市       母袋上田市長

      プロジェクトチーム 石黒副市長、宮川政策企画局長、山本総務部長、峰村農林部長、清水都

              市建設部長、大沢下水道局長、都市建築参事

   広域連合      母袋連合長、花岡、羽田、宮原各副連合長 
             
                   中沢事務局長、橋詰室長他

   司会        鈴木市民生活部長

上田市長挨拶 67日の提案に対する一連の説明会はこれで終わり提案内容を知っ

て頂きたい。最大のテーマであり、背水の陣を敷き、次のステージに進みたい。

4、説明内容(イラストを使って)

1 資源循環型社会を目指し、ごみ減量化を進めよう

2 資源循環型社会とは「発生抑制」→「再利用」→「再使用」“もったいない”を地域に世界に。

3 資源循環型社会をめざして、ごみ減量化を進めよう

4 ごみ減量化・資源化の取組の実際、ごみ分別の徹底、生ごみのたい肥化

5 現在の施設

上田クリーンセンター 処理能力200トン/

上田市不燃物処理施設 処理能力20トン/

東部 処理能力30トン/

東御市不燃物処理施設 処理能力10トン/

丸子クリーンセンター 処理能力40トン/

3クリーンセンターが更新の時期を迎えていますので、資源循環型施設の建設を目指します

6 ごみ減量化の目標値は20年度43,000トン/年を27年度には39,300トン/年とする

7 統合クリーンセンターは

・コンパクトな施設です

 ・最新の安全・安心な施設です

・煙・臭いは出ません

・現施設から見えるのは水蒸気です

・エネルギー工場です 燃焼熱を蒸気に変えて発電します、余熱を地域で有効に使うことができます

8 資源循環型施設は環境教育の拠点です 子供達の教育の場です

9 域連合からの新たな提案(H24/6/7の提案)

◎提案に至った経過

・候補地を公募し8地区から応募あり、これを3地区に絞り、さらに上田地区の2カ所に絞った。

◎し尿処理施設「清浄園」は

・し尿処理量は大幅に減少

・施設の更新の時期を迎えている

・し尿を下水処理施設へ投入する。

これらのことは法的、技述的に問題ないので、

清浄園用地と2応募地を加えた一体的土地利用計画として

1 清浄園を廃止してごみ処理施設の候補地としたい、し尿の処理は下水処理施設で処理する。

2 応募地常磐城地区には地域振興ゾーンを提案、このゾーンに温浴施設をつくる(素晴らしい温浴施設のイラスト

)メガソーラもつくる(大規模メガソーラの写真)

周辺の施設園芸への熱源供給による農業振興支援をする(大規模ハウスの写真)

3 秋和地区については農業支援をすることの提案

4 同じ秋和地区について施設園芸への熱源の供給による農業支援、(大規模な花卉栽培の写真)。秋和地籍に代替

え地を斡旋



10 その他の提案

〇運搬車はあらかじめ指定された幹線道路を通行する。

〇台数はH20年度144/日がH27年度には130/日に減る見込み

〇運搬車の搬入経路が図示されている。図は3枚あり詳細に書かれている

11 安全な施設である

〇大気汚染はない煙突から出るのはほとんどが水蒸気である

〇しかし、ダイオキシンは出るが国の基準値より低い

〇景観については周囲環境と調和のとれた施設建設を目指す

〇施設の高さ断面図が図示されている。

  建屋地上15m 建屋地下17

  煙突33

12 横断面図が図示されている

 地上面と千曲川水面はほぼ同一、地下面は水面から17m下がっている。平常時新幹線の窓の高さは15.7

・日影図が3図載せてある

5、意見交換(前掲)

6、まとめ

市長・連合長 「ここで必ず決める覚悟」(信毎H25/120)と発言したことについて、提案の善し悪しを決めると

いうこと。説明会は終了した、正副連合長会議で方向性をきめたい。

各副連合長 ここに、きめてもらいたい。